ホーム > 竹かご・ざる >

  • 書籍「山里の竹籠職人」(日本語版)
  • 書籍「山里の竹籠職人」(日本語版) 別画像1/3

    書籍「山里の竹籠職人」(日本語版) 別画像2/3

    書籍「山里の竹籠職人」(日本語版) 別画像3/3

商品番号 111209-THH02
販売価格 2,400円(税込2,592円)
購入数

この商品について問い合わせる

この商品を友達に教える

竹籠職人廣島一夫の全仕事を世の中につたえるべく日之影に伝わるありとあらゆる種類の竹かごを雑貨店の壁面と天井を所狭しと使って収集展示されたのが中村コレクションでした。その常識を超えた故中村憲治氏の熱意はやがて町とメディアを動かし、多くの関心と善意を呼び込み、ついに1988年、収集した竹籠とともに太平洋を渡り、アメリカのスミソニアン自然史博物館に寄贈、収蔵品としてあたたかく迎えられることに。この書籍は、はるばる海を越えて日本の山村からもたらされたたぐいまれな手仕事による文化の記録として、ワシントンDCのサックラーギャラリーが1994年4月に「A Basketmaker in Rural Japan(山里の竹籠職人)」として開催した展覧会に合わせて出版されたものをさらに日本語訳したものです。

縁あって竹工芸家大橋重臣氏の工房で原本の英語版を見て、あまりに美しい竹かごに感動し、廣島さんご本人をお訪ねし、そして持ち帰った日本語版をときどき読み返すたび、この本はもっと多くの日本人に読んでもらわなければならないのではないかという思いが次第に募ってゆきました。収録された竹かごのすばらしさはもちろん、廣島さんの人生と竹籠が織りなす山里の暮らしは、涙が枯れるほど厳しく、そしてそれゆえにこそ味わえるゆたかさなのであり、今を生きる私たちにとって健やかな暮らしのなんたるかを知る最高の機会になるのではと考えたのです。この本を手に取られた方の多くが日之影を訪ね、日之影の人々とふれあうきっかけになれば幸いです。

本書は、総152ページ、モノクロームの美しい写真とレイアウト、読みやすい活字、装釘も美しい本です。写真家の方々、スミソニアン協会をはじめ、翻訳家松村真希子氏、日之影町役場の工藤氏、竹かご職人小川鉄平氏、製本・印刷会社、高橋書店さんと、制作出版に関わるすべての方々の尽力のたまものです。竹かごや伝統文化に興味をもつ方はもちろん、私たちのこれからの暮らし向きを真摯に見つめる上で、どなたにとってもかけがえのない一冊になることは間違いないと思います。東京駒場の日本民藝館でも販売していますので、お近くの方はぜひお手にとってご覧いただければと思います。

著者:ルイーズ・コート、中村 憲治 共著
訳:松村 真希子
編集・発行:宮崎県 日之影町役場
(英語版原著発行:アーサーM.サックラー ギャラリー スミソニアン協会)
写真:田崎力、田淵暁、Jhon Tsanes、Neil Greentree、Arthur M.Sackler Gallery

発行日:2009年4月1日
総頁数:152p
カバー:カラー印刷(マットPPラミネート加工)
本文:モノクロ美術印刷

竹細工図録「山里の竹籠職人」
竹籠職人廣島一夫氏によるあらゆる竹かごが収録。ひとりの竹籠職人の人生と竹かご、そして山の暮らしとの関わりが記録フィルムをみているよう。
“とんでもないことじゃ
凄いのは憲治さん
あの人にどうしてもと言われて覚えている籠を全部作った
アメリカにも行けたことは誇り、財産じゃ
ただただ人よりも良い物をつくろうと
使う人をよろこばせようと
やってきただけ”
(廣島さん 談)

かつて竹籠職人の仕事は、山里の暮らしと仕事に無くてはならないものでした。
使う人に職人が直接会って作っていました。
やがて大きく快適な道路と自動車は、便利で新しい生活様式を運びこみました。同時にそれまでに知られていなかった山里の手仕事が都会へと運び出されてゆきました。民藝の流行などもあり美術工芸品のような値段で山里の実用の竹かごが取引されたこともあると訊きます。暮らしに基づかないことがそれほど続くはずもなく、やがて潮が引くように静かになりました。その引き潮のまっただなかで、中村憲治氏の活動とルイーズ・コート氏の邂逅があったのだと思います。
現在は、暮らし向きの反省と自然への回帰を切望する人々が、都会、地方を問わず、竹かごをはじめとする身近にあるべき手仕事や伝統的手工芸の良さを見直し、使い育てて次代に受け継ごうとしている気がします。生産地での需要があきらかに激減しているなか、あえて便利さのゆるやかな後退を選んで暮らしに手をかけることこそが贅沢と感じられる人々が、やがて竹籠の安定的な需要をもたらす気がしてなりません。
今はまだごくごく小さな需要のため、良い物を手に入れることは決して簡単ではありませんが、「竹籠はできるなら高い値段のものを、そしてなるべくなら作り手に近いところで購入する。」ということをおすすめします。使い手と作り手の連携がさらに良い物を作ってゆく素地になると思うのです。そこで大切になるのが品質の良い物を見るじぶんの目を持つことです。使う目的、使い方、使い手の特長、スタイル、サイズ、かたちなど、本書はかごを選ぶときの良き手引書にもなるでしょうし、ご自分が欲しいかごについて、しっかりとした具体的なイメージをじぶんなりに持てるようになるのではと思います。
ひとりでも多くの方に、この本を手にとっていただき、ご自分にぴったりの竹かごを見つけてほしいと思っています。

竹籠職人廣島さんの技と宮崎日之影の伝統を引き継ぐ新しいスタイルの竹籠が、田舎暮らしに欠くことのできない、しかも豊かに過ごす道具として、また同時に都会のバックカントリー的なライフスタイルの必須アイテムとしてあらたに芽吹き、浸透、定着してゆくことが目の前まで来ているような気がしてわくわくしています。

<商品の配送方法について>
*こちらの商品は、レターパックプラス(全国送料一律510円)(全国送料一律510円)での発送も別途承ります。(但し、注文数によっては封入できない場合もございます。また、配達日時指定および代金引換をご希望の場合は、クロネコヤマト宅急便での通常発送となります。)
竹の市、鉄の市、土の市、