つやつやの飴色急須。波と点による帯線模様にどこか懐かしい感じと新鮮さが。茶漉しも丁寧な作り。内側は無釉で、使い育てる専用器向き。また、小代焼の土は匂いが付きにくいのが特長です。
サイズ:胴径約9.5cm、高さ約9.3cm
窯 元:小代焼ふもと窯(井上尚之 作)
重 さ:約400g
*商品の色はなるべく忠実に再現するように努めておりますが、現物の色と写真の色が若干異なりますこと予めご了承ください。
小代(しょうだい)焼の歴史は約400年と古く、初期のころは肥後焼きといわれ、御用窯として茶会の水差しや茶碗につかわれたといいます。やがて江戸時代後期にはひろく庶民に親しまれる焼き物となり、小岱山という山名より小代焼という名称に。素朴ななかにも茶陶として培われたであろう深みのある釉薬が魅力です。ふもと窯は小代焼の伝統を今に伝える自由奔放な流し掛けや面取り、鎬といった技法のほか、スリップウェアという英国のイッチン技法にも精通し、小岱山の胎土と無農薬栽培された藁を自家焼きした藁灰による釉薬によって多彩にして奥深い恵みを生み出す窯元です。
*登り窯による薪焚き焼成は、灰や降りものの痕跡および炎のあたり具合などで、ひとつひとつに個体差が生じますことご了承ください。また手作りによる成形ならびに土の収縮により大きさも微妙に異なります。